2015年4月9日木曜日

エレファントノイズカシマシを見た。

今日は高円寺のライブハウスMission'sへ行ってエレファントノイズカシマシをみました。
時間の関係でエレファントノイズカシマシだけしか見られなかったけど、平日に足を伸ばして良かったと思えるとんでもないライブを見てしまった。

エレファントノイズカシマシは、その名の通りノイズ集団なんですが。
僕は非常に感動しました。
見てるだけで心拍数が上がって鼻息が荒くなるくらい感動しました。ちょっと泣きました。

最初は、ステージではなくフロアで少し強めに床を踏むだとか、机を指で叩くと言うようなアコースティックなノイズから
次々にメンバーがフロアから出てきてノイズセッションに加わっていく形で
スタート。

演奏前メンバーがみんなフロアの椅子に座ってたから、誰がメンバーなんだかわからない感じでした。

そこから、用意してあった小道具を使い様々なノイズが演奏されていきました。
鎖だとか鉄パイプ、灰皿、粘着テープ、ブルーシート。謎の警告音が出るエフェクターみたいな箱とかも置いてあった。

メンバーにもそれぞれ役割というかキャラクターがあって、それに気づくともう僕はだめでした。ノイズカシマシにやられました。

真ん中では軍手をして部屋干し用の衣装掛けを組み立てるメンバーがいて、その横にライブハウスの椅子を積み上げるメンバーがいて、さらに端にはキャンキャン鳴く犬のおもちゃを撫で続けるメンバーがいて、加えて主に鉄パイプや鎖とかの金属を使ってノイズを出すメンバーがいて。

様々なところから様々な音がして、どこからどこまでが演奏でどこからどこまでが音楽でっていうのがどんどんわからなくなっていったんです。

うっかり引っかけて灰皿が落ちたら、その音は演奏だろうか?それとも演奏の邪魔をする雑音だったのだろうか?

衣装掛けを組み立てるのは音楽だろうか?犬のおもちゃを撫でるのは音楽だろうか?
そんな疑問が次々に湧いてきて、気が狂いそうに

椅子を積み上げるのは音楽だろうか?椅子を積み上げるのは音楽ではなかったら、積み上げた椅子が倒れて音がなるのは音楽だろうか?

積み上げた椅子が倒れることを予測して椅子を積み上げるのは、音楽を演奏しているだろうか?

メンバーがステージに上がり、各々セッティングした楽器を演奏し始める。

マイクのハウリングは音楽だろうか?
エフェクターを通したベースで、体の向きによって発振する音が違う場合、体の向きも含めて演奏だろうか?
それなら、なんのエフェクターも踏まず、一見体の向きくらいじゃ出音に変化がないように見えたら、体の向きは演奏の要素じゃなくなるのか?

なんの音を誰が演奏しているかわからない轟音の海の中で、一見音が出ていないように見える、無駄に見える動きも、演奏なのではないか?

それならば、犬を撫でることも、鉄パイプを見つめることも、音楽であって演奏なのではないか?

エレファントノイズカシマシのライブはいつ終わったんだろう。メンバーが「ありがとう。片付け手伝ってください。」と言ったのが聞こえたけど、それもエレファントノイズカシマシの演奏なのでは?
観客が拍手をしているけど、これも含めてエレファントノイズカシマシの演奏とも考えられるのでは?

そんなことを考えて考えて、もう音楽だとか演奏だとか、そういった言葉で規定を作るのが無駄だってわかっても、エレファントノイズカシマシのライブは僕の中でまだ続いています。まだ僕の耳には音が聞こえるから

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